イントラレーシックとレーシックの違いは?デメリットもある?

イントラレーシックとは

イントラレーシックは、レーシック手術の中では少し前の主流となっていた方式です。旧来のケラトームレーシックと違い、イントラレーシックは今でも安全性の高い施術です。

ケラトームレーシック(スタンダードレーシック)との違いは、フラップの作り方にあります。

レーシックでは角膜を削りますが、いきなり角膜を削るわけではなく、角膜の表面を薄くはがして「フタ」のようにして、その下を削った後、一番上の角膜を戻します。

何故こんなことをするかというと、感染症を防ぐためや光の乱反射を最低限にするためでもあります。この角膜に作る「フタ」のことをフラップと呼びます。
 

フラップの作り方

イントラレーシックと普通のレーシックは、このフラップの作り方が異なります。

普通のレーシック

→マイクロケラトームという刃物で角膜の表面に切り込みを入れる

イントラレーシック

→イントラレーザーで角膜に切れ目を入れる

イントラレーシックの方がレーザーですので精密な加工が可能で切れ目もきれいですので、術後の光の反射も最低限に押さえられます。

また、普通のレーシックに比べてフラップを薄く作ることも出来るため、それだけ多く角膜が残りますので、再手術などに対しても柔軟に対応しやすくなります。
 

イントラレーシックのメリット

イントラレーシックは、レーザーを使っているので、フラップを薄く作ることができるというメリットがあります。

通常のレーシックでは、フラップが約160μmですが、イントラレーシックでは約110μmという、約50μmも薄くつくることができるのです。

そのため、イントラレーシックでは、角膜を多く残すことができるので、手術を受けられる人が多くなります。さらに、角膜を削って残った部分が330μm以上残っていると、近視の戻りが起きにくいといったメリットもあります。

さらにそれだけではなく、レーザーで制御を行うため、これまで対応できなかった乱視や歪みにも対応できるというメリットもあります。

また、マイクロケラトームを使用するレーシックよりも、フラップがより滑らかで綺麗に作ることができるので、ハロやグレアといった合併症や、ドライアイの発生率も抑えられます。

そしてイントラレーシックでは、通常のレーシックよりも人為的なことが少ないので、手術する医師による差がないこともメリットでしょう。
 

イントラレーシックのデメリット

現在では、イントラレーシックが主流になっているのですが、デメリットがないわけではありません。

レーザーを使うために、炎症が起きる確率が多少おきやすいということ、また、フラップの癒着までに時間がややかかるといったデメリットもあります。

何事にもメリットとデメリットがあります。イントラレーシックでは、角膜が薄いために、通常のレーシックの手術を受けることができない人でも手術を受けることができるといった適応範囲が広いことなどから広まっているのです。
 

スーパーイントラレーシック、プレミアイントラレーシックとは?

クリニックによっては、イントラレーシックに様々な名前を付けていますが、方式としては一般的なイントラレーシックと変わるものではありません。

ただレーシックの世界や機器は日々進歩していますので、イントラレーシックも進化を続けており、機材によっては「さらに精密に」「さらに薄く」ということが可能になることもあります。

そうした最新鋭の機材が入っているのかどうか、クリニックに確認してみるのもいいでしょう。